空の笑顔
「水族館!」
いきなりでびっくりした。
空の一言で現実に戻ってきた俺。
空は考えた結果、水族館に行きたいらしい。
「水族館でいい?」
「いいけど、またなんで?」
他に何を考えていたのかは知らないけど、その中で水族館という答えが出た。
だからなんで水族館なのか気になった。
「……一生のうちに一度は好きな人と見に行きたいんだ…」
空の顔は真剣で、でもどこか辛そうで目が離せなかった。
「…な〜んてね!ただ行ってみたかっただけなんだ」
さっきの表現とは違い、楽しそうに笑っていた。
たまに空が遠く感じる。
ただの勘違いだといい…。
「じゃあ水族館に行くか」
「うん!楽しみだね!」
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