Life is Happy?
心療内科を受診したとき、
あたしは発作を起こした。
薬が飲めない断薬や、色々なことがあるけど
そんなの覚悟だったけど
彼は違った。
「今回は諦めよう。体のこともあるし。。。」
そう言った。正直ホッとしたような気持ちもあった。
後々になるとこのとき何故彼がこういったのか今のあたしにもわからない。

子供をおろすことに私は同意した。
残酷にも自分が母から生まれた病院で手術することになった。
これから1か月過ごすことになる。
これほど残酷なことをする自分に頭が狂いそうだった。
おなかの中で育てて、おろす。

体が毎日どんどん変化していく。
一か月やっぱり気持がいったり来たりした。
ずっと眠れずに、手術の日がきた。

怖くて。
怖くて。
怖くて。

「10から数えますから一緒に数えてください」
6くらいで記憶はなくなった。

うすらうすら記憶がおなかの痛みと共に戻ってくる。
女の子があたしの横に寝ている。
手術を受けた女の子だ。

「腹いたくね?」そう言われた。

手術は簡単だった。
簡単だったことが苦しくて
そのことがずっとこれからあたしの中から
消えない現実として残る。
当たり前だ。

その日子供ができたって知った日以来はじめて眠った。

彼とはその日から彼の家で一緒に暮らすことになって
あたしは主婦のようなことをして一年過ごすことになる。

あたしはあれからおめでたとか子供とか妊婦さんとか
それを見るたびに頭がおかしくなった。

彼もわかってくれようとしたけど
温度差がある。
それはどうしようもない。

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