Life is Happy?
中退もやむおえないなって思ってた頃。
あたしは地元のTに誘われてよくHIPHOPダンスやブレイクダンスの
練習を見に行っていた。
Tは小学校からの幼なじみで、
きっかけって思い出せないけど、
あれからいつも一緒に居てくれた。
きっとあたしが話した意味はあまりわかってなかったと思う。
でも電車が怖いって休みがちだった学校は
Tのおかけで行けたと思う。
いつも改札くぐった売店の横の照明写真の前で
あたしを待っていてくれた。
「おっせーんだよ!!」笑ったりあんまりしないけど
いつしかいつも一緒にいるようになって
一緒にテスト勉強したり、自転車の後ろに乗せてくれたり
ダンスで笑わせてくれたり。
Tがいるところには不安はあんまり感じなかった。

あたしは、進路を諦めた
諦めたっていうのはちょっと違って
目標を身近にしたというか
とりあえずは高校を通いきる。
これはあたしにとっては大きな進歩だったんだ。
それからのことは今は未定。
これは先生にも説明した。

あたしは適当なやつだと思われたけど
Tだけわかってくれればいいやって思ってた。

1月。誕生日にTがネックレスをくれた。
ぶっきらぼうに。あたしの宝物になった。
誰かがくれたアクセサリーをしていることの心地よさ。
苦しいって気持ちより幸せをたくさん感じていた。

Tも就職がきまって教習所に通いはじめて
少しだけあたしのそばを離れた。
なんとなく温度さを感じた気がする。


< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop