「もしかして…未来の亜美が書いた日記じゃねぇの?」

譲が眉間にシワを寄せながらも発した言葉に目を見開いた。


未来のわたし……?


「けどそんなマンガみたいな話…あるとは思えないよ…。」


譲の考えをやんわり否定した。



「俺だって信じられない。けど、それしか考えられないじゃん?」


譲は自分の頭をガシガシ頭を掻いてからゴロンと床に寝転がった。


部屋の中は無言になり、わたしたちは緑色の日記をただ静かに見つめた。



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