倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
そんな事は知らない真昼は、とにかく、ぐっすり眠ると、静香がいつもいる公園に立ち寄った。

いつもの場所に静香がいた。

そして……その隣に、腹が出た餓鬼がいた。

餓鬼は、真昼のきつい視線に気づくと、原っぱを駆け抜けて異世界へ消えた。

「真昼ちゃん……?」

静香の目は泣き腫らして真っ赤だった。

「どうしたの?!」

真昼が近付くと、静香は通夜の母の発言を話した。

「酷すぎるわ!」

「ううっ……。」

静香は泣き崩れた。

「大丈夫よ!
私が静香さんを幸せにしてあげる!」
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