倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
その時、真昼は制服の背中にウニョウニョとした違和感を感じた。

「何なの!?」

真昼はトイレに駆け込み、ブラウスまでバサバサと振った。

ボトッ……
ボトッ……

小さな蛇が足元にたくさん落ちた。

「キャーーッ!」

か細い悲鳴だった為、誰も来なかったので、真昼はトイレの外でジャージをはおって駆け出した。

(どう言うこと!?)

真昼のその姿を電柱の影からじっと見つめる赤い目があった。
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