倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
「全く……いくら疲れてるからって、お風呂で寝ちゃうなんて。」

真昼が遅いので様子を見た母が、バスタオルに真昼を包むと、父がベッドまで運んだ。

そしてその夜の事……。

ズルッズルッ……

ズルッ……
ズルッ……

真昼のベッドの回りを何かが這うような音がした。

「うぅん……。」

真昼のベッドの横で、人間と変わらぬ大きさの赤い目をした大蛇が真昼を見ていた。
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