倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
ハッ……

真昼は目を覚ましたが体が動かない。

ズルッ……
ズルッ……

大蛇は真昼の布団を押し退けると、真昼のお腹の上に乗って来て、チロチロと顔を舐めた。

(た、助けて!
声が出ない!)

「マヒル……」

(何?今私の名を呼んだわ!?)

「私が誰だか分からないようね……。」

(蛇に知り合いなんていないわよっ!)
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