倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
窓から覗くと、勇次は一杯やってぐっすりと眠っていた。

(よくも私を騙したわね!)

真昼は足音と気配を殺して忍び寄った。

布団の上から刀を刺し、全体重をかけた。

「ぐぁあ!!」

勇次は大量の血を流し、勇次の住みかもろとも砂のように消え去った。

そして、刀を刺したまま真昼がいつまでも泣いていた。
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