倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
真昼も必死でその後を追った。

ビショ濡れになりながらケンの屋敷へ行った。

「ケン!ケン!」

真昼はケンの両頬を打った。

それでもケンは気がつかない。

(冷たい…。)

バスルームにゆき、バスタブにお湯を張った。

ケンの縄をほどき、バスルームまで引きずってゆき、手足の先からぬるめのシャワーをかけて温めていった。

「ちょっとごめんね。」

真昼はケンの衣服をハサミで切ると、自分も裸になり、ケンの脇を抱えて自分もバスタブにつかった。
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