倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
引っ越す前によく見ていた布団を干していた部屋の主は、若い男とツインテールの女だった。

真昼が部屋に戻った後、カーテンの隙間から見ている時、隣の部屋の男の視線の先に真昼がいじったリングがあり、それを見ていて自分の間違いに気づいた真昼は、

「すみません!
すぐ直しますね!」

そう言い、元に戻そうとした時、ハラリとつなぎとめる部品が、地上に向かって落ちた。

真昼が慌ててジャージをはおり、2箇所ある入り口のうちの一つから出ようとした時、真昼の姉が外から帰ってきた。

仕事が終ったらしく、

「そんな格好で外に行くつもり?」

と、尋ねてきた。

何故一緒に暮らしているのか、そこは夢だ。

「ブランドのジャージよ。」

そう言うと、姉は履物を履きやすいように揃えてくれた。

それを履いて外に出て、マンションの外の歩道を探すと、間もなくそれはあった。
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