倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
「どうしたの?」

二人組のOLが尋ねて来た。

「窓から落としちゃって。」

「あなた、あそこの茶色の洒落たマンション?
落ちないように気をつけなきゃだめよ!」

そう言われて、エレベーターに乗ろうとしたら、乗っている連中に気を取られて、履物がエレベーターの外に残ってしまった。

「あっ!」

真昼が声をあげると、技術職の連中が、

「あらら…。
もう一回降りて取るしきゃないね!」

と、言った。

「おねぇちゃん、この近くのマンションかい?」

等と談話しているうちに、履物を笑顔で渡された。

その連中に電話がかかってきた。

「何?205の住民が決めたんですか?
はい。すぐ対処します。」

そう答え皆厳しい顔になった。
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