倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
「どうかしたの?」

真昼が聞いた。

「私達、先生達に玩具にされているんです。

だけど、どうしても死ねなくて…。」

そう言う少女の首と手首には、ザクロのようにパックリ開いた切開傷があった。

「私達を救えるのは、真昼さんしかいないんです。」

少女は涙ぐむ。

「私に何が出来ると言うの?」

真昼が尋ねた。

「この世界を破滅させて下さい。」

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