倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
真昼は疲れていたので、そのままスヤスヤと眠ってしまった。

ひっひっひっ……

「ん……。」

何か声がしたようだったが、真昼はすぐにまた眠りに落ちた。

次の朝、真昼は目覚めた。

「やだ。風邪ひいちゃう、こんな格好で寝ちゃったのね。」

制服に着替え、下に降りて行くと、母が真昼にこんな事を言った。

「真昼……もう大丈夫なの?」

「なんの話よ。」

「あなた覚えてないの?」

そう言うと、父に何か小声で話していた。

「何よ、二人とも。
行って来ま~す。」

いつも通りに登校して、部活も終わるともう暗かった。

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