倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
翌朝、目が覚めてから下に降り、


「おはよう!
お腹空いちゃった。早くご飯~。」

と、催促した。


父と母の様子が少しおかしい。


「どうしたの?
早く食べないと遅刻しちゃうわ!」



「真昼……。」


母が口を開いた。


「何もないの……
あなたが夕べ皆食べちゃったのよ……」


「何冗談言ってるのよ。」

父がポラロイド写真を見せた。

そこには冷蔵庫を開けっぱなしで座り、手づかみで食べ物を食い散らかす真昼の姿があった。


「嘘!」


真昼は気が動転して、部屋にかけあがった。

そして鏡を見て、愕然とした。

異様にお腹が出ている……。
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