倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
「あ……俺、ケンて呼んで。」

「私は真昼よ。」

「マヒルか。」

真昼はケンについて行くと鬱蒼とした森へとたどり着いた。

そこには、少し古めかしいものの、高級感が漂う屋敷があった。

もこみち……いや、ケンは鍵を開けて真昼と中に入った。

「俺、お祓いに詳しいんだ。」

「そうなの。」

「マヒル。
餓鬼を追い出したいなら、何も疑わず、僕の言う通りにして欲しい。」

「できるならね。」

「そのお腹のままでいいのか……?」

「はい……言うことを聞きます。」

「よし。」
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