倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
「自分が望んでの処女の生活よ。
ふん……。」

そんな独り言を言いながら歩いていたら、いつもの橋のたもとの女が、橋の横の柳の木の下で、江戸時代かと思われる色男といちゃついていた。

橋の中央で真昼は珍しいものを見るかのように、その様子に見入っていた。

男の足がいつの間にか女の白い太股に割って入り、手が忍び込んでいた。

女は柳にもたれ、のけぞり、息を乱していた。

空いた方の手で、女のやがて着物の胸をはだけ、女を嬉々とさせていた。

「あぁ~ん。
あんた……もう我慢できないよぉ。」

女は、男の着物の中に手を入れ握って、橋の下の川辺りの舟に男を連れて降りた。
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