倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
真昼は目当てのタカとカウンター越しにお酒を飲んだり、歌って貰ったり閉店の四時まで過ごすのが常だった。

その後タカが働くようになったショットバーで飲んで帰るのがいつもだった。

タカが店を変わってもトモもいるし、遊びに行き、カラオケも楽しかった。

ある日、マスターが、


「真昼ちゃんダンスを踊って。」


と、言うので、真昼は嫌々応じた。


「あれ真昼ちゃん、ブラつけてない?」


「うん、ニットの時はつけないの。
締め付けるのが嫌いなの。」


「ふ~ん……。」


「マスター何かいい匂いしますね。」


ダンスはチークだった。


その時!

マスターの手がセーターの下から入り、真昼の胸に直接触れて来た。


「やめて……皆にもわかっちゃう……」


必死で頼んだが、マスターは抵抗する真昼を強引に弄んだ。

曲が終わり、


「ありがとうございました。」


と、逃げようとした真昼をマスターは手を離さず、腰をガッチリ押さえて、



「おい!もう2曲誰か歌え!」


と、店の子に命令した。

真昼は怖くて堪らないのに言えなかった。

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