倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
(誰かに気づかれたらどうしよう……恥ずかしい……)

「マスター……触らないで……」

小声で頼んだ。

真昼は恋人がいなかったので、誰にも触れさせてなかったのだが、女に馴れたマスターのテクニックは経験の浅い真昼には刺激が強かった。

次の曲でダウンライトしていたので、マスターは大胆にもニットのミニスカートのウェスト部分の前に手を器用に回し、手を差し入れ、パンストをくぐり、自分の太股を差し込み、パンティをずらし触られた。

「お願い……やめて……」

半泣きの真昼に無情な3曲目がやってきた。

バージン並みのウブな真昼をマスターは触り続けた。

その時真昼が大きくのけぞるのをマスターが引き寄せた。

ハァ……ハァ……

席に戻って机にうつ伏せた。

マスターが皆を帰した後、カウンターで肩で息をしている真昼に、

「真昼ちゃん、すごい敏感だね。

はい、オシボリ。」

真昼は怒って走って帰った。
< 58 / 258 >

この作品をシェア

pagetop