倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
確かにトモも好きだが、タカにも少し心が揺れた。

タカは以前どんなにアタックしても、真昼に冷たかった。

タカが他店に移転してから、真昼はわざとラストまでいた。

そのうちにタカと親密になり、店で関係を持つようになった。

二人だけの秘密だ。

ちょうどA子は前の話では、マスターに未開の地を玩具にされているはず。

しかも…A子は胸も色気もないし、性格も悪いが、処女でないと吹き込んでおいたから簡単に効果はあるはず。

「フフ……。」

「真昼、何がおかしいの?」

「タカとこうしていられるのが、夢みたいで嬉しくて。」

「可愛いよ……。」

タカはもう真昼が可愛くて仕方ない。

「じゃ……またね。」

真昼は店の下で、タカに花を買って貰い、別れると、マスターとA子がいる店に戻った。

トモとも実は親密になっていたので、スペアキーで入った。
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