倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
そして真昼はマスターを酔い潰すと、A子に呼び出しの電話をした。

「マスターがあやまりたいって。」

A子はすぐに飛んで来た。

眠るマスターに気づいたA子は真昼に、

「ねぇ!誰にも言わないで!」

と、懇願した。

「あたりまえでしょ。」

真昼が笑ってグラスをすすめた。

数分後、床に倒れたA子の手に、真昼はナイフを握らせて、マスターのソレと、舌を切り取らせた。

酒を飲んでいたマスターの体からはたえまなく血が途切れる事はなかった。
< 74 / 258 >

この作品をシェア

pagetop