倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
小学3年の真昼は、やがて野良犬を見つけ、父にねだり飼って貰える事になった。

チロと名づけ可愛がった。

時には内緒で部屋にあげ、腕枕で寝させた。

チロは真昼の言いつけを守り、朝まで声もあげずおとなしく寝ていた。

そんなある日、学校から帰るとチロがいなかった。

自然にいなくなったと父は言ったが、真昼は直感で、雑種が嫌いな父が車で捨てに行ったのだと悟った。
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