空になりたかった海
心の中で謝っていると、紗耶香は肩をすくめ

「ま、いっか~。私、あきらめるよ」

と笑った。


「ええっ?そんな簡単なの?」

驚いて言ってしまう。


「簡単だよ。だって、無理な人に恋してても仕方ないじゃんっ。人生短いんだし、ダメなら次にいかなくちゃ」



紗耶香は最近気になるというクラスメイトの名前を挙げて、電話しちゃおうかな~とはしゃいでいる。



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