空になりたかった海
しばらく話した後、私は正彦に、なんで電話をしてくれたかを尋ねた。

すると正彦は

「登校日に保健室閉まってたから、なんとなく心配になった」

と、優しい口調で言った。



その後、たわいもない話を続けていると、ナツが戻ってきたので電話を切った。


ナツは

「混浴、おじいちゃんしかいなかった~」

とふてくされているが、ふと私の顔を見て

「あれ?なんか鎖がない」

と驚いた顔をした。
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