空になりたかった海
しばらく恋愛について話をした後、ナツは
「じゃあ切るね」

と言った。


私は、さっきまでだるかった事をようやく思い出した。

「ありがと。なんか、ナツさんにはいつも元気もらってるょ」


「いえいえ、私の方こそ、学ぶことが多くって感謝してます。光さん、早く元気になってね」


電話を切った後、私はなんだか満たされた気持ちになってしまい、なかなか眠れなかった。


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