空になりたかった海
「光も来てたんだ。こう暑くっちゃ、プールでも来ないと体がもたないよね~」


紗耶香は、手にジュースのカップを2つ持っていた。


私の視線に気づいた紗耶香が、ニンマリと笑う。

「実はね、カレシと来てるんだ~」


「ええっ?いつの間にできたの?」


「えっとね…」もったいつけるように紗耶香は体をくねらせる。


「先週かな。カレシは高校生なんだよ。やっぱ付き合うなら、年上の大人な人がいいもの」



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