空になりたかった海
「ほんとにスッキリしたみたいだな」

正彦は安堵の表情を浮かべて、私を見上げている。



「うん。なんだかこんなにスッキリした気分、久々だ~」


思いっきり伸びをしてみた。



強がりでもなく、本当に体も気持ちも軽くなったような気がした。



それから、私たちはたわいない話をしながら家路についた。




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