【大賞】六天ニ花雪ノ舞フ
16章 1945年8月16日
炎から逃れていく、人間たちの群。
それに逆らって、足早に歩く。
見慣れない衣装の人間たちは、
聞き慣れない言葉を喚きながら、
少しでも炎から遠ざかろうと、
死に物狂いで走っていた。
彼らは皆、
玉林の姿を、
気にとめようともしない。
それに逆らって、足早に歩く。
見慣れない衣装の人間たちは、
聞き慣れない言葉を喚きながら、
少しでも炎から遠ざかろうと、
死に物狂いで走っていた。
彼らは皆、
玉林の姿を、
気にとめようともしない。