【大賞】六天ニ花雪ノ舞フ
なんのことだか分からずにいる晴興に、少年は、寂しげな表情を作った。

「やはり、何も覚えていない……か」

ふい、と、少年の視線がそれる。

彼は、地面をにらみつけるようにして、吐き捨てた。
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