不良の法律～Judge Town～
「ヒ～サジ君!!俺には応援してくれないの??」

「好きな女に告白出来ないチキンを、どうやって応援するんだ??」

「テメェ…否定出来ねぇじゃねぇかバカ野郎!!」

こうして俺達はバカみたいに騒いで、バカみたいに目立ってしまった。

ここはジャッジタウンの入口に近い場所にある倉庫。

隠れる様に、俺達四人の様子を伺っていたとは、その時気付かなかったんだ。

「へぇ、ここがハヤトの家なんだ。凄いオシャレだね」

無事に家に帰ってきた俺だが、今は俺とマリコの二人だけ。

タケシとヒサジは遊びに行くと言って出掛けてしまった。おそらく調査の続きをしに行ったのだろう

何か二人に悪いな…。

「部屋のインテリアはタケシの趣味だよ。そんな事よりマリコ…どうやって俺の場所を突き止めた？」

ミツハルが直接マリコに会って話さない限り、俺の居場所なんて解らないだろう…。

「解ったのはつい最近だよ。確証は無かったけど、トウマ君がこの町のことを教えてくれてもしかしたらって思って来てみたの…」

マリコがカウンターに置いてあるトーテムポールの置物を弄りながら答えた…。
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