不良の法律~Judge Town~
「あんた達!ハヤトイジメるの止むなさいよ!何回言ったらわかるのよ」

一人の女の子が、俺とイジメっ子の間に割って入ってきた。

「うるせぇブスマリコ!邪魔すんなよ!!」

「…こんな可愛い子掴まえてブスですって!!許さない!」

「わぁっ!?みんな逃げろ!」

「待てぇ!」

マリコはイジメっ子を追って廊下に走って行った…。

今日もいつもの繰り返し…。

俺がイジメられて、マリコが追っ払う…。

そしていつもの学校生活が始まるんだ。

「ったく!逃げ足は速いんだから…ハヤトもちゃんと言い換えしなさいよ!」

「…悪い」

「ハヤトって毎日ソレばっか!そんなんじゃいつまでたっても今のままだよ!?」

「………」

「…まぁ、私の目の届く範囲は私が守ってみせるから!ハヤトは私の幼馴染みなんだからね!!私が守ってみせる!」

だからハヤトもめげないでねと言い、席に戻って行った。

マリコとは親同士の仲だ…。

昔から一緒にいる時間が長い…。

だからかマリコは、どんな時でも俺の唯一の味方だった。
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