不良の法律~Judge Town~
直球でダメなら変化球だな…。

「マリコ…良く聞けよ」

なるべく優しい口調を心掛けながら…

立ち尽くしてるマリコを抱締めながら呟いた…。

タケシの部屋からは変わらずヒッホップの音楽が流れてる…。

その音よりも大きい…俺の胸に直で響いてくるマリコの胸の鼓動が早くなるのを感じた。

「俺はマリコを大切だと思ってる…出来れば俺の側に居る間は不憫な思いはさせたくない…だからベッドで寝てくれ…俺なら大丈夫だから」

…酒の力は偉大だな。

恥ずかしいセリフも勢いで言える様になる…。

「ハヤト…私の事大切だと思ってくれてるの??」

マリコが俺の肩に埋めていた顔をあげて俺を見上げてきた…。

何とも嬉しそうな…それでいて少し恥ずかしそうな表情で…。

「あぁ…そうだ」

…だんだん恥ずかしくなってきた。

俺なに言っちゃってんだろ…。

「嬉しいよハヤト…私もハヤトが一番大切……うん!わかった!!私がベッドで寝る!!…おやすみ」

マリコが俺の腕から一度離れ…キスしてきた…。

俺は何が起きたか解らなかった…。

気がついたら目の前にマリコの顔があって…。
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