不良の法律~Judge Town~
授業が始まり今は体育の時間…。

先生がバスケの審判をしており、俺は端っこでそれを何気なく見ていた。

体育は男子と女子が別れて行う。

俺は話す友達もいないので、座って見ていたら急に首袖を掴まれ、体育倉庫に連れてかれた…。

例のイジメっ子達に。

「朝はマリコに邪魔されたけど、今はマリコがいない。ハヤト!一発殴らせろ」

「…っ!!」

俺はイジメっ子の一人に腹を蹴られてしまった。

息が詰まる感覚を覚えた俺は、苦しくてしゃがみ込む…。

それを合図に全員で、俺の身体を蹴ってきた…。

これもいつものことだ…。

普段と変わらない。

この時俺は、昨日見たケンカの光景を思い出していた…。

あの威風堂々と相手を見下ろす目を…。

憧れた…。

俺もあんな風になりたい。

今の俺は何なんだ…。

蹴られた耐えてるただのイジメられっ子…。

成すがままにイジメられている俺も…。

俺をイジメて楽しんでる奴も…。







全員が腐ってやがる…。
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