不良の法律~Judge Town~
骨折していると思っていた俺の右足だが…どうやら骨は折れていないらしい…。

靭帯も痛めていなくただの打撲だった…つくづく自分の身体の頑丈さには呆れるよ。

ちゃんと冷やしておけばすぐに腫れが引くと言われて正直ホッとした…。

頭に包帯を巻き、顔にガーゼをつけて貰い治療は終わった…。

親切にも松葉杖を先生は貸してくれたので一人でも歩ける様になった…。

一通り治療が終わった時病院のドアが勢いよく開いた…。

息を切らして入って来たのはマリコだった…。

「っ!!…ヒドい…誰が」

マリコは口を押さえながら俺を悲痛な顔で見ていた…。

「だから俺も着いて行くと言ったんだ…デスのゲンか??…あの野郎…俺がブッ殺してやる…」

ヒサジが眉間に青筋を立てながら…スゲェおっかない顔でそう呟いた…。

「待てヒサジ…これは俺とゲンの問題だ…気持ちは嬉しいがありがた迷惑だ…」

ケンカは金を払って遺恨を残さない…この町のルールだ……そういえば金払ってないな…今度リベンジ決める時に払うか。

「だが!!…まぁハヤトがそう言うなら別に良いが…どうせハヤトの事だ…リベンジを決める気なんだろうが…その時は俺も連れて行け!!回りの雑魚は俺が片付けてやるよ…」
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