不良の法律~Judge Town~
そんな道端で倒れている俺を、一番最初に見つけたのは不幸にも、マリコだったんだ。

傷だらけの俺を見つけたマリコが、驚愕の表情を浮かべながら近寄ってき、

「どうしてハヤトが…こんなのヒドいよ」

と言いながらマリコが、俺に抱き付いてきた…。

涙を浮かべた表情で…。

マリコって泣くこともあるんだな…。

笑ってる顔しか見たことなかったけど…。

俺はいつもの無表情な顔を浮かべながらも

「大丈夫だ…」

と言ってみた…だが。

「いま救急車呼ぶから待ってて!絶対に動いたらダメだからね!」

と言いどっかに行ってしまった…。

そんなに今の俺はヒドいのか??

結局救急車で運ばれた俺は、病院で治療を受け、ただの打撲で一週間入院するハメになったんだ。

退院した後の俺は毎日がケンカ三昧だった…。

俺を病院送りにした奴等を片っ端から打ちのめし、その度に心を熱くしていた…。

いつの間にかイジメはなくなっていたが、色んな理由をつけてケンカをしまくっていた…。

ケンカをしている時は生きている実感が持てたから…。

そして中学二年生になった時には、回りに誰も近付かなくなっていた…。
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