不良の法律~Judge Town~
参った…マリコは完全に俺の方を向いて寝ている…。

マリコのパジャマの上のボタンが一つ外れており…谷間が嫌でも目につく。

おい…ちょっと待てよ。

「マリコ…お前下着つけてるか??」

「着けて無いよ??寝る時着けると窮屈なの…サイズがあってなくて」

ふぅ…眠気がぶっ飛んだ…。

「頼む…下着を着けてくれないか??」

「いや…着けたら寝れないもん」

…もう無理だ…。

俺はソファーに向かおうとベッドから降りた…。

これ以上は無理だ…俺にも理性がある…。

「ちょっと待ってハヤト!!私ってそんなに魅力無い??」

「はぁ!?いきなり何言ってんだ!」

魅力!?どういう事だ??

「だってハヤト…何しても嫌がるじゃん!!抱き付いてみても嫌がるし…キスしても無反応だし…同じベッドに入っても何もしてこないし…それは私に魅力が無いからなんでしょ…」

悲痛な…涙をいっぱいに溜めた瞳でマリコが俺を射抜いた…。

俺は…マリコから見たらそう見えるのか??

抱き付かれて嫌がったのは照れ隠しで…キスされた時に無反応だったのは衝撃がデカ過ぎただけだ…。

ベッドに入った時…何もしなかったのは…勢いで手を出して嫌われたくなかっただけだ…。
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