不良の法律~Judge Town~
何か…思い詰めた感じだった…。

ヒサジにしては珍しい…一年間一緒に居るがあんな顔見たことがない…。

丁度昼過ぎあたりか…足に新しい包帯をマリコに巻いてもらっていたらヒサジが帰って来た…。

そして家に帰って来たヒサジは俺に話かけてきた…。

「ハヤト……ちょっと携帯借りていいか??」

「別に構わないよ…自由に使ってくれ!!…返すのは今日であれば何時でもいいから…」

「…悪いな……後でちゃんと話すからよ」

俺から携帯を受け取ったヒサジはまた何処かに出掛けて行った…。

「ヒサジ君どうしたんだろうね…何か…悲しそうな表情だったよ…」

マリコが少し心配そうな表情で俺に聞いてきた…。

「あぁ…何か気になる事があるんだろうな…でもヒサジは大丈夫だ!!アイツは心も強いからよ!」

そう…ヒサジは強いんだ…。

冷たい様で熱く…厳しい様で優しい…。

人間臭い所をいっぱい持っているのに表には出さない…。

そして相手を思いやる強さを持っているんだ…。

とても15才のメンタルバランスでは無い男…。

それが俺の知ってるヒサジだ…。

「ハヤトが言うんなら大丈夫だと思うけど…それにしてもヒサジ君って大人っぽいから同い年に見えないんだよね!…何かハヤトに似てるし」
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