不良の法律～Judge Town～

「さっきも言った様に犯人は恐らく俺の兄貴だ…まぁ本当の兄貴じゃないけどな…俺は身寄りが無い孤児なんだ…この町に来るまで孤児院で育てられた…」

俺は親の顔を知らない…捨て子って奴だ…良くあるだろ??

生まれてすぐ公園に捨てられてて警察に保護された…そして孤児院に預けられたんだ…。

だが俺にとっては親が居ようが居まいがどうでも良かった…。

生活には特に困らなかったし院長先生は優しい人だったから…。

それに…たくさんの兄弟達が居たから…。

俺はこの孤児院で一番の年下だった…一番年が近くても10才も年上だ。

だからか俺が小学生ぐらいに上がると必然的に他の兄弟達は孤児院を離れて行った…。

段々居なくなっていく兄弟達…昔の俺は兄弟が孤児院から離れて行く度に泣きまくってみんなを困らせていた…。

二度と会えなくなる気がしてな…無性に寂しかったんだ。

それに経営が難しいのか…俺がこの孤児院に来て以来新しい子供が来ていなかったからだ…。

学校でも上手く友達が出来なくて…俺は学校にも行かなくなっていた。

そんな俺を見て院長先生が不憫に思ったんだろうな…俺が八才になった頃新しい孤児が来たんだ…。