不良の法律~Judge Town~
「そこでヒサジに俺の変わりにサヨと学校に行って貰いたい!!…何かこの前まではサヨに気を使って一人で先に学校に行っていたみたいだがな…」

カズヤが口角を上げながらニヒルな笑顔を向けてくる…。

全てお見通しだ…みたいな顔で。

「そんな事は無いよ…ただ一人で学校行くのが好きなだけだから!!サヨのせいじゃない…」

まぁ…ウソだけどな…。

だって俺が居たんじゃ邪魔だろ??サヨは俺が居る時は笑顔を見せない…。

多分俺が居ると気を使うんだろう…だったら俺は一人で学校に行く…。

邪魔にはなりたくない…。

「そうか…けど今日からはサヨと一緒に登校して貰えないか??俺もサヨが心配なんだ…ヒサジが一緒なら俺も安心してサヨを任せられるんだが…」

カズヤが俺に向かって神妙な顔つきでお願いしてきた…

断る理由は何も無いけどよ…。

「サヨが良いなら俺は別に…」

「そうか!!助かるよ!俺らは両親を事故で無くしてるからさ…悪いけどサヨを頼むな!!」

カズヤはサヨの意見を聞く前に俺の手を握り…握手してきた…。
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