不良の法律~Judge Town~
すると、寝転んでタバコを吸ってる俺の上に影が重なった。

「やっぱりここに居たんだ…ちゃんと学校来ないとダメだよハヤト!!」

上から俺の顔を覗きこむ様にマリコが俺に話かけて来た…。

「マリコか…お前はどうなんだよ、学校行かないで…」

「私はちゃんと学校に行ってます。今は下校中」

「…もうそんな時間なのか」

ここに来ると時間感覚が無くなる…。

昼から約三時間以上ここに居たのか…。

「またタバコ吸ってるし…タバコ吸うの辞めなよ!!身体に良くない」

「別にどうでもいいだろ…てか俺に話し掛けるな。友達居なくなるぞ?」

「私の友達はちゃんと私の内面見てくれるから大丈夫!!…まぁ余りハヤトに近付くなとは言われるけどね…」

まぁ普通に考えてそうだろうな…。

世間からしたら俺は異質な存在なんだろうから…。

普段余り喋らないから何考えているかわからず、回りに無関心で無表情…。

ケンカしている時だけ感情を表に出す、普通の人間には理解しがたい存在…。

普通の友達であれば、近付かない様に注意をしたくもなるだろう…。
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