不良の法律~Judge Town~
「カズヤは悪くない…ケイタが道を踏み外しただけだ…カズヤは何も悪くない」

普段弱味を見せないカズヤ…サヨの為に…自分に厳しく頼れる兄貴になるように心掛けていた…。

でも…たまには弱味を見せたって良いんだ…俺達は兄弟なんだからな…。

「そうだよお兄ちゃん…お兄ちゃんは悪くない…だから…泣かないで…」

サヨ…もらい泣きしてるじゃん…。

兄弟揃って珍しく涙を流しているサヨとカズヤ…両親を事故で無くした過去が…二人の絆をより深めたのだろう…。

二人はまさに繋がった兄弟…。

以心伝心…。

この言葉は二人の為にある様な言葉だ…。

「二人共ありがとうな…何か心がスッキリしたよ!!よしヒサジ!!久しぶりに一緒に風呂入ろうぜ!!」

「…良いぜ!!裸の付き合いって奴だな」

そういえば最近は一緒に入って無かったな…。

昔は結構一緒に入ってたけどな…。

「…サヨも一緒に入る…」

「「ダメだ!!」」

もう子供じゃねぇんだから…カズヤも俺と同じ意見なんだろう…。

流石の俺達にも羞恥心はある…。

「…そんなに怒鳴らなくても…冗談なのに…」

絶対ウソだ…サヨが冗談言う所何て聞いた事ねぇし…。
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