不良の法律~Judge Town~
「ヒサジ…サヨとはどうなのよ??」

「どうって…何もねぇよ…今まで通りだ…」

さっさと身体を洗った俺はカズヤより先に湯船につかっていた…。

「サヨの事好きなんだろ??さっさと告白しちまえよ!!俺は大賛成だぞ」

「まだ言えねぇよ…俺がもっと強くなってからじゃないと」

そう…強くなってサヨを自信持って守れるとカズヤに言える様になってから…サヨに俺の思いを伝えるんだ…。

ここでカズヤも身体を洗い終わったらしく、湯船に入ってきた…。

「なぁヒサジ…強くなるって言うけどよ、お前の言う強さって何なんだ??」

「サヨを自信持って守れるだけの強さだよ…」

何でカズヤはこんな事聞くんだ??

「その強さは経済力か??それともケンカの強さか??」

なおもカズヤは突っ込んで俺に聞いてくる…。

そこまで深く考えた事は無かったな…。

「それは……」

俺は言葉にツマってしまった…。

「解らないだろヒサジ…それはお前が言った理由はいい訳だからだよ」

いい訳??…そんな事は…。

「ヒサジは色んな事を考え過ぎて自分に自信を持ててないだけなんだよ…好きな思いを伝えるのに強さは必要ないんだぜ!!」

必要ない…か…。
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