不良の法律~Judge Town~
笑顔の男は全く心配していない口調で笑いながら、俺の後ろに居る奴に話し掛けていた…。

「別に死んだっていいだろこんな奴…」

殴ってきた奴は倒れている俺目掛けて容赦ない蹴りを入れてきた。当然俺はガード出来ずに吹っ飛ばされてしまった…。

この男…なんて蹴り入れてきやがるんだ。遠くなってた意識がおかげで戻ってきたぜ…。

「ヒサ!!…いやぁ!!!!」

サヨの今まで聞いた事が無いぐらいの叫び声が聞こえて来る…けどまだ足に力が入らねぇ。

「ホントにお前は容赦ねぇよな」

「ふん…それよりケイタ。ここは一目につく、さっさとこの女さらってずらかるぞ」

アイツがケイタか…やっぱり目的はサヨを誘拐する事か。

「そうだな、さっさと車に連れ込もう!!」

ケイタは俺の元で泣き叫ぶサヨを無理矢理引き離し、何処かに連れて行こうとしている…。

そんな事させてたまるか!!

俺は力が入らない足に無理矢理力を込めて立上がった…。

「ちょっと待てよ…サヨは渡さねぇ」

サヨは俺が守るんだ…俺は此所で死んでも良い。サヨを助ける為ならな。

「まだ立てるのかい君は。タフだね!!でもサヨナラだ…」

ケイタは俺に向かってあろう事か笑顔で手を振ってきた。

どういうつもりだ??
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