不良の法律～Judge Town～
「待てヒサジ!!」

カズヤが俺を止める為か、はたまた一緒にサヨを助け出す為か…。

理由は解らないが俺の後を着いた来た…。

擦れ違う人は俺を化け物を見たかの様な反応をして見ている。

どうやら今の俺は相当らしいな…近所のおばちゃんに至っては悲鳴を上げて腰を抜かしてた…。

残念ながら構ってる暇は無い…俺は工事現場までノンストップで走り抜けた。

無事到着出来た俺は近くに黒いワンボックスを見つけた。

「この車は良くうちの高校の前に止まっている車だ。間違いなくここにケイタは居る…」

気がついたらカズヤも到着していたらしく、俺の横に息を切らして並んでいた。

「そうか…行くぞ!!」

俺はカズヤの返事をまたしても聞かないで突入した…。

「待てヒサジ!!お前は警察を呼んでさっさと病院に行け!!そのまま頭の傷をほっといたら確実に死ぬぞ!!!!」

カズヤは何か叫んでいるが今の俺の心には届かない。たとえ肉体が死んでもサヨを助け出す…。

助け出した後なら幾らでも死んでやるよ…だから俺の身体…頑張って俺に着いて来てくれ!!

俺は人の気配がする方向に向かって走り出した。足下がフラついて真っ直ぐ走れてねぇけどな…。

するとカズヤが俺の腕を掴んで肩を貸してくれた…。
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