不良の法律～Judge Town～

「しっかりしろサヨ!!俺は生きている!!…頼むからこっちを見てくれ！！」

俺はこんなサヨを見ていられなくて強く抱き締めた…。

どうしたんだよサヨ!!正気に戻ってくれ…。

俺はサヨの頭を優しく撫でてやりながら抱き締めていたら…床に落ちている注射器を見付けた。

そんな…まさか。

俺は急いでサヨの腕を確認したら…針で刺した様な跡を見付けた。

「テメェら!!サヨに何をした!!!!」

俺はケイタ達を睨みつけながら怒鳴りつけた…。

身体の体温が一気に上がる…これ程頭に血が昇ったのは生まれて初めてだ。

「ヒサジ!?サヨがどうかしたのか??」

カズヤがケイタに馬乗りになった状態のまま俺に顔を向けて聞いてきた…。

「あぁ…サヨの腕に注射した跡がある。コイツらが何か打ったのは間違いない…」

「なに!?ケイタ…サヨに何をした…答えろ!!」

ケイタがヘラヘラ笑いながら答えた…。

「ちょっと気持ち良くなって貰おうと思って覚醒剤をお裾分けしてやっただけだよ!!俺って優しいだろ!?お前も良い友達を持ったなカズヤ!!」

ケイタがまた狂った様に笑いながら手足をバタバタさせている…ひっくり返った亀みたいに。