不良の法律~Judge Town~
サヨが頭を押さえながら発狂していた。

まるで獣の様な悲鳴を上げて…

「サヨ!!!!」

俺はどうして良いか解らなくなった。カズヤは腹部から大量に出血していて命が危ない…。

サヨは狂った様に頭を押さえて泣き叫んでいる。

誰か…誰でも良いから助けてくれ。

「ケイタお前格好良いな!!腕が血で真っ赤だ!!火星人みてぇ!!」

「だろだろ??お前等もやってみろよ!!ナイフ貸してやるから」

コイツら正気じゃねぇ。何なんだよ…。

ケイタからナイフを受け取った一人がこっちに向かって歩いてくる。

こうなったら…二人を助ける為には…コイツ等を殺すしかない。

刺し違えてでも…俺が二人を助ける。

俺が応戦しようと思って立ち上がると…警察官がなだれ込んで来た。

「大丈夫か君達!!事情は君の院長先生から聞いている。私達が来たからもう安全だ!!」

流石町の安全を守っている警察官だ。あっという間にケイタ達を取り押さえた…。

「俺は良いから、カズヤを助けてくれ!!頼むよ」

「あぁ任せなさい!!おい!!外に待機させている救急隊員を呼んできてくれ!!」

この男の部下らしい警察官が勢い良く返事をした後、走って行った…。
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