不良の法律~Judge Town~
俺は弱い…サヨに会えないのも自殺未遂をするのも…。

全部罪の意識から逃げているだけだ…。

白鳥先生は、そうかと言うだけで突っ込んで聞く事はしなかったんだ…。

この日から俺は隔離病棟に移された…。

俺の自殺を防ぐ為に…。

だが俺にはもう自殺する度胸も無い。

俺の精神が落ち着いたのを見計らって警官が俺の元を尋ねたんだ…。

事情聴取をしにな…。

結局ケイタ達は少年院送りになった。罪状は殺人未遂に麻薬取締法違反だ…。

まだ未成年って事が考慮されて模範囚なら二年ぐらいで社会復帰出来るらしい…。

今の俺にとってはどうでもいいがな…。

カズヤは俺が目を覚ました次の日に目を覚ました…。

俺はカズヤにも会っていなかった。カズヤも俺に会いに来ないから多分俺に会いたくないんだろう…。

そして入院して一か月半後…俺は無事退院する事が出来た。

俺が退院した日は孤児院でささやかなパーティを開いてくれたんだ…。

孤児院を巣立って行った兄弟達も…この日は仕事を休んで俺の退院を祝福してくれた。

俺は凄く喜んだし、メッチャ笑った…表面上だけ。

心からは決して笑えなかった。

今でも目に浮かぶんだ…サヨの発狂した姿やカズヤの刺された姿が。
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