不良の法律~Judge Town~
つまりカズヤの目的は、不良の殲滅でもなくヒサジを陥れる事でもなく…。

「カズヤさんは…ヒサジと一緒に死ぬつもりなのか??」

マリコも同じ事を考えていたんだろう…すぐさま反論した。

「そんなの絶対おかしいよ!!こんな事したって誰も喜ばない。二人が死んだら悲しむのはサヨさんだよ??」

「マリコちゃんの言う通りだ…絶対に間違ってる!!」

タケシも身を乗り出して反論していた…。

「…ウチはカズヤさんの目的はヒサジ君と心中する事じゃ無いと思う」

今まで黙って聞いているだけだったミカちゃんが、冷静に俺達の意見を否定した…。

「きっとカズヤさんはサヨちゃんにヒサジ君を会わせようとしてるだけだよ。…けど実際に見たヒサジ君は不良になっていた。悪い意味じゃないよ!!ただカズヤさんはヒサジ君が楽しそうにケンカをしてる姿が気に食わなかったんじゃないかな!?…だからムカついて暴動が起こる様に仕掛けて、自分の存在をチラつかせてヒサジ君に気付いて貰おうとした…」

確かにミカちゃんの言う事も一理ある…けど。

「真相はカズヤさんに聞いてみないと解らねぇよ…」

あくまで全て憶測だ…真相はカズヤさん本人に聞かないと解らねぇ。
< 234 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop