不良の法律~Judge Town~
「長々としんみりする話聞かせて悪かったなみんな。コイツは俺の問題だ…俺がケリをつけるよ」

ヒサジがいきなり席を立って、出口に向かって歩きだした…。

「何処に行く気だヒサジ!?」

「ジンとゲンに会って今回の事情を説明してくる…今回の件は俺の個人的な事件。俺のせいで他の仲間が傷つくのは我慢出来ないからな…」

ヒサジは一度俺達に笑顔を向けて、止める暇なく家から出て行った…。

俺は急いで追いかけようとしたが…。

「ちょっと待ちぃなハヤト!!…俺が行く」

タケシに止められた…。

「だったら俺も…」

「じゃあ誰がミカとマリコちゃんを守るんだ??…カズヤは俺に任せとけ!!俺は一応お前らの頭だぜ。たまにはリーダーらしい事させろよ」

「…解った。ヒサジを頼む」

確かに俺が行くよりもタケシが行った方が、話をスムーズに運べるかもしれない…。

「ウチはルームシェアしてる仲間に迎えに来て貰って家に帰るわ!!だからタケシはウチのバイク使っていいよ!!」

「悪いなミカ…気をつけて帰れよ」

「うん…タケシもね」

二人は微笑みあった後…触れるだけのキスをした。

その後タケシはヒサジを追って、家を出て行った…。

全く…近くに居る俺達は目線に困るよ。
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