不良の法律~Judge Town~
俺は携帯を取り出しミツハルに電話をかける事にした…。

明日は間違いなく荒れる…一応ミツハルにも伝えといた方がいいだろう。

「マリコ…ミツハルに電話してくるわ」

「解ったよ!!」

俺は一応自室に戻り鍵をかける…。

まぁ一応な…。

だがコール音が続くばかりで、ミツハルが電話に出る事は無かった…。

珍しい…アイツも忙しいのかな??

一度携帯を閉じた俺は、少し考えて違う番号に電話をかけた。出来るだけドアから離れて、リビングに聞こえない位置まで移動して…。

今度は数回のコール音の後、すぐに出た…。

「もしもしハヤトです。ホテルに着きましたか??」

「着いたよハヤちゃん。マリコは元気??迷惑かけてない??」

「アイツは元気です。むしろマリコのおかげで毎日家庭的な料理を喰えて、助かっていますよ」

電話の相手はマリコの叔母さんだ…。

事前に話して、今日のうちに近場のビジネスホテルまで来て貰ったのだ…。

ホテルの予約はミツハルに頼んでおいた。

「それは良かった…ハヤちゃんも身体には気をつけてね!!ハヤちゃん一人の身体じゃないんだから」

一人の身体じゃないか…昔の俺なら聞き流しているセリフだな。
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